要求が正しいか確認には、2種類あります。
①妥当性確認
求められているシステムを開発していることの確認
要求妥当性確認
→クライアントの要求を正確に満たしているか確認する
②検証
システムを間違いなく開発しているかの確認
要求検証
→各ドキュメントや成果物に矛盾がないか確認する
①要求の妥当性確認
要求がクライアントの要求を正確に満たすか確認する。
妥当性確認の基準(要求の性質)
正当性
要求の理解と合致する記述になっているかどうか
無矛盾性
矛盾する要求や条件はないかどうか
非曖昧性
要求を読んだ人の解釈は一致するかどうか
完全性
全ての状態や条件における、全ての入力に対する振る舞いや出力が定義されているかどうか
実現可能性
クライアントの要求に応えることができる解決策は存在するかどうか
検証可能性
成果物が要求を満たすことを確認する手段があるか(受け入れテスト)
追跡可能性
各要求が簡単に参照できるようになっているかどうか、要求定義書と要求仕様書の要求は一致するかどうか
妥当性確認の手法
ウォークスルー
インスペクション
チェックリスト
プロトタイプ
②検証
要求仕様が要求定義と対応することを確認する。
検証の手法
クロスリファレンス
シミュレーション
整合性のチェック
完全性のチェック
達成不可能な状態や遷移のチェック